
「毎日有酸素運動を90分やっているけど、最初だけ少し体重が減ってそこから全然減りません」
「筋トレを週5回やっているけどなかなか体脂肪が減りません」
「毎日ご飯やおかずを少しずつ減らしているけど体脂肪が減りません」
よくこんな話がありますが、こういったやり方は一時的にうまくいく場合もありますが、最終的にうまくいかない場合のほうが多いです。
それは何故か?ということで、今回は、計算通りにやっているけど体脂肪が減らない原因とその対策について言及していこうと思います。
これが分かれば、体脂肪を減らない時の対策が出来て、結果的にダイエット(減量)を成功させる流れを作ることが出来るでしょう。
もくじ
体脂肪が減らない原因
体脂肪を減らない原因は、数字を用いて説明していきたいと思います。
例えば、毎日90分くらいの有酸素運動(ウォーキング)をした場合、1日で約300kcal消費されます。(これはあくまでも理論値です)
食事は、今まで摂取していたカロリーを計算して、毎日の摂取カロリーを200kcal減らしたとしましょう。
この2つを足すと、毎日計500kcal(300+200)がマイナスになります。
という事は、1週間で500×7日=3500kcalがマイナスになり、このペースで1ヶ月継続すると、3500kcal×4週=14000kcal消費できる計算です。
1kgの脂肪を燃やすのに7200kcal消費する必要があるので、このペースだと1ヶ月で2キロ弱、1週間だと約500gの体脂肪を減らせる計算になります。(2kg減だと14400kcal必要だから)
しかし・・・実際にこの方法をやってみると分かりますが、計算通り体重が減ることはまずありません。
何故なら、人間の体はホメオスタシスという適応する能力が備わっているというのもありますが、それ以前に
『1週間で500gの体脂肪を燃やせる体力がある人が少ない』
という事があるからです。
体力が少ない人がダイエット(減量)をしていった場合、
- 疲労回復が遅れる事に繋がる
- 食べ物を消化する能力が弱くなる
- 運動を頑張っても筋肉の動きが悪くなる
こうのようになりやすく、ほとんどの人は、1日90分の運動量に耐えられない体になっている場合が多いのです。
それに、ほとんどの人は仕事や学校、家事等で忙しくて1日90分の有酸素運動や筋トレをやる時間が無い場合も多い。
もし、時間を作れたとして、仮に1日90分の有酸素運動が出来たとしても、その時の疲労が抜けないまま、また翌日に1日90分の有酸素運動をしなければいけません。
このように、筋肉や体の疲労が抜けていないまま、運動を続ければ続けるほど代謝が下がりやすくなります。
運動を頑張っているのに、思ったような結果が出ないのがこのパターンです。
仕事帰りにジムに通ったり、自宅に帰ってから運動したりしているのにその行動が逆に代謝を下げて結果的に体重が減らない・・・これだとやってられません(苦笑)
また、1日90分の有酸素運動(筋トレでも同じ)が出来たとしても、筋肉や体の疲労が抜けない状態で食事の時間がやってきます。
ここで、体は疲労回復の方にエネルギーを使いたい状態なのに、疲労が溜まりまくっている状態(タイミング)で食事をしてしまうと、食べた物を消化する方にエネルギーを使う羽目になります。
そうなると、体内では
「筋肉や体の疲労回復もしないといけないけど、まずは食べた物を消化しないといけない」
と、食べ物の消化吸収を優先することに・・・。
このようなパターンを繰り返すと、体は、食べ物の消化を優先するために疲労回復を後回しにしてしまい、結果的に代謝が下がって体重(体脂肪)が減りにくくなってしまいます。
話をまとめると、計算通りに運動や食事を頑張っていても、
『実践した運動量をこなせる体力が無い人が多い為、体内で負の連鎖(体や内蔵の疲労回復が出来ない)が起こり、代謝が下がって体重(体脂肪)も減りにくくなる』
という事になります。
このようなパターンになる人が多い為、
「あれ、計算だと○kg減るはずなのに減っていない」
という事になるのです。
もし、あなたがこのような経験に心当たりがある場合は、自分の体力以上に頑張り過ぎになっているかもしれません。
体脂肪が減らない為の対策
まずは、現在の自分の体力を見極めて、体力がない場合は徐々に体力をつけていくことです。
先程も言いましたが、ダイエット(減量)の為に運動をしていくと、ある一定までは体重が減って途中から減らないパターンになることが多いです。(特に、ずっと同じ運動量と食事量の場合)
なので、体重(体脂肪)が減らなくなった境目を見極めて、そのタイミングで運動量を減らしたり、一時的に運動をやめたりして疲労回復に努めてみましょう。
あとは、
- 睡眠時間を増やす
- 一時的に食事量(特に炭水化物)を増やす
こういった方法も体重(体脂肪)を減らす流れを作れる場合があります。
また、これだけの対策だと体力が上がらないので、徐々に運動量を増やしていくことも大切・・・体の状態が良い時に運動量を増やすようにしてあげると良いでしょう。
これで、
- 運動をする
- 体重が減らなくなる
- 疲労回復(運動量や食事量の調整・睡眠時間を増やす等)
- タイミングを見て運動量を増やす
上記の(1)〜(4)のサイクルをグルグル回していくことで、少しずつ体力をつけながら体重も減らしていけると思います。
このあたりの調整は、その人の生活習慣や体格、体質によって全然違ってくるので、細かい数値を出してアドバイスすることは出来ないので、大まかな目安(参考)にして頂ければ、と。
まとめ
この記事では、計算通りにやっているけど体脂肪が減らない原因とその対策について言及してきました。
ザックリまとめると、体脂肪が減らない原因は、
- ホメオスタシスという適応する能力で調整される
- 体脂肪を燃やせる体力がある人が少ない
こういった事があるから。(他にも原因はあるけど、今回は割愛します)
そして、疲労回復が遅れたり、食べ物を消化する能力が弱くなったり、筋肉の動きが悪くなったりして、代謝が下がりやすくなって結果的に体脂肪が減りにくい状況を作ります。
そうならないような対策としては、一時的に運動量を減らしたり、辞めたりして労回復に努める。
更に、睡眠時間を増やしたり、一時的に食事量(特に炭水化物)を増やすのもおすすめ。(ただし、摂取タイミングは大事)
人それぞれ体の大きさや環境も違うので、完全な正解はありませんが、流れとしてはこのような感じでやっていくのが体良いと思います。
良かったら参考にしてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。