
ダイエット業界でよく起こる論争は、
『低糖質ダイエットと低脂質ダイエットではどちらが効果があるか?』
ではないでしょうか。
まず、結論から言うと低糖質と低脂質ダイエットのメタ分析対決はドローでした。では、食料生産効率ではどうでしょうか?ここらへんも詳しく言及していきます。
この記事を読めば、ダイエット(減量)の方法で結果が変わってくるのではない、ということが分かってもらえると思います。
もくじ
低糖質と低脂質ダイエットのメタ分析対決はドロー
低糖質と低脂質ダイエットはどちらが優れているのか?という事に関しては、色々な論文が出ているみたいですが、私が読んだ本の中で載っていたメタ分析(複数の研究の結果を統合して、より高い見地から分析すること)では、
- どちらのダイエット方法も効果はある
- 目立った優劣は無し(要するにドロー)
となっていました。
今回の研究では、低糖質、低脂質、バランス(低糖質と低脂質の中間)の3つのダイエット方法を比較。
結果は、
どのダイエット法でも減量効果はありました。
ダイエット法の間で目立った優劣はないようです。
詳しくは、この本に掲載。
女子栄養大学出版部 (2018-02-09)
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そう考えると、論文やデータの結果に対していちいち振り回されているような人は、ダイエット(減量)も成功しにくいと言えるでしょう。
結局、ダイエットに成功出来るかどうか?は、その人次第なのです。
ぶっちゃけ、論文やデータというのは、すごく参考にはなるのですが、あくまでも参考、目安なのです。
うまくいく方向は示してくれるけど、良い結果を出してくれる救世主ではありません。
こういった論文やデータを見たり、聞いたりしても、行動を起こさなかったら結果は出ないし、行動を起こしたとしても、思考停止のままだったら望む結果が得られない確率が高いでしょう。
この記事を読んでくれているあなただったら、行動を起こしつつ、体重を落とす流れを作れるはずですよ。
食料生産効率では低脂質に軍配?
さて、今度は食料生産効率から見て、低糖質と低脂質のダイエットでは、どちらが良いのか?というところについて言及したいと思います。
ところで、食料生産効率というのはご存知でしょうか?
食料生産効率というのは、
収穫できるエネルギーに対して、人為的に投入しなければならないエネルギーの比。
この生産効率が良いほど数値は小さくなり、悪いほど大きくなる。
とのこと。
ザックリ要約すると、食糧生産効率の数値が小さいほど、エネルギーをあまり使わずに食料を生産することが出来る。
例えば、植物(お米やサツマイモ等)は、光合成によって作られるので、あまり手間がかからない上に、大量に生産できます。
一方で、牛や豚などの肉の場合は、与える餌も沢山必要ですし、育てる環境などにも目を配るなど手間もかかるわりには、大量に生産出来ません。
つまり、同じエネルギー(時間やお金、人件費など)で食料を生産する場合、お米のほうが肉よりも効率よく大量に生産できるということです。
もっと分かりやすく言うと、同じエネルギー(時間やお金、人件費など)を使用したとしても、お米の場合は約70人分の食料を生産できるけど、肉の場合は1人分の食料しか生産できません。
よく考えてみれば、牛一頭分の食料なんてたかが知れていますよね。
その点、お米だったら太陽の力を借りて、一気に大量の食料を生産することが出来ますから。
もし、世界中の人々が牛肉を食べる割合が増えたら食糧難になる確率が上がり、お米を食べる割合が増えたら食料が余りやすくなる可能性があがるでしょう。
こうやって、食糧生産効率の観点から見ると、肉や卵などをの動物から生産される食べ物よりも、植物(お米や豆類等の野菜)を主体とした食べ物のほうが効率は良いみたいです。
どちらのダイエット(減量)をするのか?は、実践する本人の自由ですけどね。
まとめ
今回は、低糖質と低脂質ダイエットのメタ分析の結果はドローで、どちらもダイエットとしては効果がある、という話をしました。
どちらのダイエットを実践しても、完全に間違ったやり方をしたり、すぐ諦めたりしない限りは、体重(体脂肪)は落とせるという結果が出ているので、本気で痩せたい場合は、自信をもってやっていくのが良いでしょう。
ちなみに、1番難しいのは落とした体重を維持する事なんですが・・・。
一方、食料生産効率では肉や魚などの動物を食べるよりも、お米や豆類などの植物を食べるほうが生産効率は良い、とのこと。
食べ物の生産効率や生産者のことを考えると、タンパク質や脂質主体の低糖質よりも、植物(お米やサツマイモ等)を食べる機会が多い低脂質ダイエットの方が色々な面で良いかも・・・という印象でした。
さて、メタ分析ではどちらのダイエットでも体重を落とせる、といった結果になりましたが、私の持論は、
「痩せられる人はどちらの方法でも痩せられるけど、痩せられない人はどちらの方法でも痩せられない」
となります。
そう思う根拠は、現在も色々なダイエット方法(食事、運動、器具、サプリ等)が氾濫しているにも関わらず、痩せない人や痩せたい人が減っていないように感じるからです。
結局、どんなに信憑性の高い論文やデータを見て納得しても、素晴らしいノウハウを提供されたとしても、ゴールを確信して、やるべきことを淡々と出来ない人はダイエットに成功できないのかな、と。
このブログを読んでくれているあなたには、これからも、体脂肪の少ない引き締まった体型になるまでの道筋を示していければ、と思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。