
体重(体脂肪)をコントロールしたり、健康的な体を手に入れたり・・・など体作り全般に関して重要になってくるのが酵素の働きです。
そこで、今回は酵素の種類や役割について言及してみました。
こういった知識を頭に入れておくだけでも、今後の体作りや健康づくりにかなり役立つので、良かったら参考にしてみてください。
もくじ
酵素とは?
酵素は、タンパク質から構成されているのですが、DNAもタンパク質から構成されています。
そして、酵素の反応(働き)を助けてくれるのが補酵素(主にビタミン)です。
タンパク質から生成された酵素のことをアポ酵素と言いますが、そのアポ酵素(タンパク質)と、補酵素(主にビタミン)が合わさるとホロ酵素になります。
このホロ酵素が体内で酵素として機能する酵素のことです。
つまり、タンパク質から構成されたアポ酵素をホロ酵素としてしっかり働かせるには、補酵素(主にビタミン)をしっかり摂取することが大切になってきます。
ただ、人間の体はDNA(体質)によって、酵素として円滑に働く分のビタミンの量や種類が人それぞれ違ってきます。
これを解決するには、普段からビタミン全体を多めに摂取する事で、足りない部分を補える確率が高くなります。
まあ、簡単に言うと
「人によって、どのビタミンが足りなくなるか?は分からないので、それだったらビタミン全体をしっかり摂取しておきましょう」
という考え方です。(大は小を兼ねるというやり方)
ただし、脂溶性ビタミン(ビタミンE以外)は、摂取すると体内に留まるので、過剰摂取には気をつける必要があります・・・が、サプリメントで決められた分量以上を摂取しない限りは大丈夫です。(食べ物だけで過剰摂取にはまずなりません)
酵素の特性
運動をする時に体を温めることで、酵素の働きが活性化して、代謝が円滑に働きやすくなります。
また、以前は一生で生成される酵素の量は決まっていると言われていましたが、実際は決まっていません。
そもそも、DNAも酵素もタンパク質から出来ていることから、生きている限り酵素は生成されます。(酵素は増やすこともできます)
そして、酵素が作られなくなった時、代謝が止まった時というのは寿命がきた時です。
酵素の種類
体内の酵素全体のことを潜在酵素と言いますが、その潜在酵素には、
- 代謝酵素
- 消化酵素
主にこの2つがあります。
※あと、食物酵素というものがありますが、これは食べ物に含まれている酵素のことです。(果物や発酵食品など)
代謝酵素
代謝酵素というのは、言葉の通り代謝に関わってくる酵素で、
- 吸収された栄養を各細胞に届ける
- 免疫力の強化
- 尿や汗として有害な物質を排出する
- 体を再生、修復、調整する
このような働きを担っています。
消化酵素
消化酵素とは、名前の通り食べ物や飲み物が消化される時に働く酵素のことです。
この消化酵素が体内で効率よく働くことで、先程紹介した代謝酵素も円滑に働きやすくなり、
- 代謝が上がりやすくなる
- 体重(体脂肪)をコントロールしやすくなる
- 健康的な体を手に入れやすくなる
このような効果を期待できます。
更に、アンチエイジング(老化防止)にも良いですし、病気になりにくい体を手に入れることも可能です。
こうやって、この2つの酵素の働きはリンクしています。
消化酵素の種類
アミラーゼ(唾液・膵臓)
アミラーゼは、糖質を分解する消化酵素で、口の中の唾液に含まれる唾液アミラーゼや、膵液に含まれる膵アミラーゼがあります。
プロテアーゼ(ペプシン・トリプシンなど)
プロテアーゼは、タンパク質を分解する消化酵素で、胃液に含まれるペプシンや、膵臓から分泌されるトリプシンがあります。
リパーゼ
膵臓から分泌されるリパーゼは、脂質を分解する消化酵素で、脂質を脂肪酸とグリセロールに分解します。
栄養素(食べ物)が消化酵素で分解されるまでの流れ
ここでは、食べ物が体内に入ってどこでどのような消化酵素が働くのか?ということについて言及していきます。
【1】口腔(口の中)
唾液アミラーゼ
当たり前の話ですが、食べ物は最初に口腔(口の中)に入ります。
そして、その食べ物(固形物)を食べている時は、唾液が分泌されますが、その唾液の中には、唾液アミラーゼという炭水化物を消化する酵素が含まれています。
その唾液アミラーゼは、デンプンから出来たお米や、小麦粉からできたパン等の多糖類を二糖類のマルトース、あるいはオリゴ糖に分解します。
また、この唾液の中には脂質を分解する酵素(リパーゼ)も含まれているのですが、微量なので消化作用はあまりありません。
ここの解説で分かることは、人間が食べ物を口の中に入れた時に、1番最初に消化酵素によって分解されるのは、タンパク質でもなく脂質でもなく、炭水化物だということです。
【2】胃
ペプシン
食べ物が口腔(口の中)を通ると、今度は胃に辿り着きます。
胃の中に食べ物が入ってくると、ペプシンというタンパク質を分解する消化酵素が出てきて、ペプシンが食べたタンパク質をオリゴペプチド、あるいはポリペプチドに分解します。
ちなみに、これらのペプチドというのは、まだ完全にアミノ酸には分解されてない状態です。(アミノ酸が2〜3個結合した状態)
【3】小腸
膵臓にある膵液は、三大栄養素の全てを消化できる消化酵素が含まれているのですが、この消化酵素の働きのおかげで、最終的には小腸で分解されて吸収されます。
膵アミラーゼ(アミロプシン)
膵アミラーゼは、炭水化物のデンプンやデキストリン(炭水化物)をマルターゼという消化酵素によって、マルトース(二糖類)やグルコース(ブドウ糖)まで分解します。
トリプシン・エレプシン
トリプシンやエレプシンは、胃の中でペプシンによって分解されたタンパク質(ペプトン)を更に細かく分解して、最終的にアミノ酸まで分解します。
膵リパーゼ
膵リパーゼは、脂質を脂肪酸とグリセロールに分解します。
まとめ
今回は、酵素の種類や役割について言及してみました。
代謝を上げやすくしたり、体重(体脂肪)をコントロールしやすくしたり、健康的な体になる為には、補酵素(主にビタミン)をしっかり摂取して、ホロ酵素の活動を円滑にすることが大切になってきます。
最近は、日本でもフィットネス業界が盛り上がっていて、筋肉をつけることの重要性が語られていることが多いですが、それはそれで間違いではありません。
しかし、酵素も体作りや健康にも大きな関わりを持っているので、なるべく体内で元気に酵素に働いてもらえるような環境作りをしていくことをおすすめします。
まず、簡単なところで言うと、積極的に食物酵素を摂取していくのがおすすめですよ。(発酵食品や果物など)
最後までお読み頂きありがとうございました。