体重は減るけど体脂肪率があまり減らない悩みを解決する方法

たまに、

「体重は減るんですけど、あまり体脂肪率が減りません。何か食事や運動のやり方が間違っているのでしょうか?」

という問い合わせがくることがあります。

つまり、問い合わせをしてきた読者さんからしてみれば、体脂肪を減らしたいのに筋肉だけ減ってしまっているのではないか?という心境になっているみたいです。

 

この問い合わせに対して、その読者さんの状況や体重の推移を詳しく聞いてみると、

『体脂肪率という数値はあまり減っていないけど、体脂肪量の数値を計算してみるとちゃんと体脂肪は減っている』

という事実が判明する事がよくあります。

 

そこで、今回は体重は減るけど体脂肪率があまり減らない悩みを解決する方法について言及していこうと思います。

この記事を読めば、体脂肪率と体脂肪量のからくりも理解できて、減らさなければいけないのは体脂肪量だと言うことも分かるでしょう。

体脂肪率と体脂肪量の違いを理解する

まず、体脂肪率というのは、『体重に対しての体脂肪の割合』との事です。

 

体脂肪量というのは、名前の通り『体脂肪の量』の事です。

※この違いが理解できると、「体重は減るけど、思ったよりも体脂肪が減らない」という悩みから開放される可能性が高いです。

 

では、簡単な計算をしてみましょう。

体重が60kgで、体脂肪率が20%のAさんという人がいたとします。

 

Aさんの体脂肪量を計算すると、

60×0.2(体脂肪率の20%)=12

なので、Aさんの体脂肪量は12kgという事になります。

 

そして、Aさんの体重が2kg減って58kgになったけど、体脂肪率に変化が無く、20%だったとします。

ここで、Aさんの体脂肪量を計算してみると、

58×0.2(体脂肪率の20%)=11.6

このような計算になり、Aさんの体脂肪量は11.6kgという事になります。

 

さて、ここまでの計算で分かると思いますが、Aさんは体重が2kg減ったのに体脂肪率は20%のまま。

記事の冒頭で相談を受けた『体重は減るけど体脂肪率が減らない』という状況と一緒です。

 

しかし、実際の体脂肪量は、

12kg-11.6kg=0.4

となるので、実際は『400gの体脂肪が減っていた』という事になります。

 

つまり、今回のケースでは体重は減って体脂肪率は変わらなかったとしても、ちゃんと体脂肪は減っているのです。

これが数字のマジックであり、『体脂肪率が減らない=体脂肪が減っていない』と勘違いする人が多い理由です。

体脂肪率よりも体脂肪量を重視する

先程話したようなケースはよくあるので、体脂肪率というのは、多少体重が減った状態で数値に変動がなくてもあまり気にする必要はありません。

実際は、体脂肪率としてはあまり減っていないけど、体脂肪量はちゃんと減っているケースが多いからです。

なので、もしあなたも同じようなケースで悩んでいるのであれば、体脂肪量が減っているかどうか?を計算してみてくだい。

 

そして、ダイエット(減量)を実践していく際は、体脂肪率ではなく、体脂肪量を目安にするようにしましょう。

注意点

今回の事例は、体重減の幅が小さかった時の話だったので、体脂肪率が減っていなくてもあまり気にする必要はありませんでしたが、体重減の幅が大きくなってきたにも関わらず、体脂肪率があまり変わらないという状況になっている場合は少し話が違ってくるかもしれません。

何故なら、こういった状態は体脂肪よりも筋肉が減っている可能性があるからです。

 

大幅に体重が減って、体脂肪率があまり変わらない状態でもほんの少しずつ体脂肪量は減っています。

しかし、それ以上に体重の減り幅が大きいということは、その減り幅の分だけ筋肉量が減ってしまったということです。

 

そうなってしまう原因の大半は、

  • 食事量全体を減らし過ぎている
  • 炭水化物を制限し過ぎている
  • 筋トレや有酸素運動をやり過ぎている

この3つのどれか?あるいは、全部の可能性があります。

 

よくある事例としては、炭水化物を制限し過ぎていることが多いのかな、と感じています。

炭水化物(白米、玄米、雑穀米がおすすめ)は、体を動かすエネルギー源でもあり、体脂肪を燃焼させる着火剤の役目もあるので、ある程度は食べていかないと脂肪も燃焼しにくいですし、筋肉も減りやすいですよ。(炭水化物の摂取は、タイミングも大事ですが・・・)

 

もしあなたが、今回話したようなケースに心当たりがある場合は、気をつけてくださいね。

まとめ

今回は、体重が減るけど体脂肪率があまり減らないケースに対して、

『実際は、体脂肪量の数値を割り出してみると、ちゃんと減っていることが多いので、心配する必要は無いですよ』

という事例をお話しました。

 

多分、ダイエット(減量)を頑張っている多くの人が体脂肪率の数値に関してこういった勘違いをしている場合が多いと思うので、今回のお話が参考になれば幸いです。

これからは、体脂肪率ではなく、予定通りに体脂肪量が減っているか?ここを重視していくと良いと思いますよ。

 

ただし、大幅に体重が減っているのに体脂肪率がそのままだったり、逆に増えていたりする場合は、筋肉が削られている可能性があるので注意が必要です。

今一度、食事量と食事内容、運動量を見直してみると良いでしょう。

きっと、本人の意思とは裏腹に体は悲鳴を上げていると思いますから。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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